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人生の花

俺は早死にするんだろうか。
苦痛しかない徹夜が終わり、今ふとそう思う。

俺の精神は人より常に働いていると思っている。
つまるところ過剰なのだと。
それの影響、
“ガタ”みたいなのは既に身体に現れていて、
この 目のクマ や 頬のこけ は 一生治らないんじゃないかとさえ思う。頭痛が続く。

人生は短い。
仮に30年やそこらで終わってしまうと想像する、
余りに短い。

この人生を俺は大切に扱ってきた。
恐らく誰より大切に。

しかしそのせいで保守的な、
詰らない生命でもあった。
俺は誰かに恋焦がれたことは無い。

しかし人間の、人間的な生命を駆動させるのが、
他でもない“情熱”というものであるとするならば
(それは大いに有りうる事だが)、
生命の最終の本質は、情愛とか慕情という、過熱気味の精神なのではないかと俺は思う。

人生は短い。
後10年もあるか分らない。

せめて生きている間に一度でも、
身を焼いても構わない心地で恋焦がれ

己の命の短さを知りながらも気高く弁をひろげる
血のように真赤な花を咲かせることが出来れば良いと願う。
そうあるべきだと思う。

Flower of life.
それが俺の生涯の最終か。